玄関扉
奈良県産杉の扉は手作り感のあるおしゃれな感じに仕上げました。取手はさるすべりという木です。
玄関
玄関土間は既存のコンクリートを利用しての塗装仕上げとしています。
床は厚み3cmの奈良県産杉を使うことで、優しい踏み心地に。
天井は元々の天井を解体して既存の柱と束を残した状態で勾配天井にしています。
壁はクロスは一切使わず、エスタコウォールといってスペインの漆喰を使って壁天井塗り壁で仕上げています。
これは調湿効果、抗菌効果、あとは暑い寒いを軽減させてくれる壁材です。
高さを自由に変えられる可動棚を設けています。
玄関の近くにハンガーパイプをつけておくと、コート等羽織りたいものをここにかけておくと手軽に着られて便利ですね。
台所・リビングや子ども部屋に行く前にちょっと手の洗えるスペースを設けているので感染症対策もバッチリ。
カウンターは自然な曲線が美しいひのきの一枚板でつくりました。
タイルを貼ることで手を洗う時に飛び散る水で壁が汚れる心配もありません。
子ども部屋
壁の上部はデザインガラスを入れて解放感と玄関からの明かりが入るようにしています。
古い梁を残して、天井だけ奈良県産杉で仕上げています。水平方向の揺れを持たす火打ち柱を既存のものをそのまま残し塗装して空間とマッチ。
奈良県産ひのきのベッドも高さなどもすべてお施主様と打ち合わせて決めており、この下に勉強机などを置く予定です。
この梯子も大工さんのこだわりで、鼻栓というほぞを伸ばしてそこに硬い木の栓を打つことで接合が緩まない工夫をしています。
リビング
before
既存の鉄の柱を利用し、ひのきの単板を貼って空間と調和しています。
天井の間接照明がお部屋を明るく照らします。
テレビ下はDVDやリモコンを置いたりする用のスペースになっています。
こちらも一枚板を使っています。円柱型の脚を使うことで優しい雰囲気になっておしゃれです。
テレビを掛ける壁はテレビの配線などを通せる穴をつくっているのでスッキリとさせられます。
勾配天井も施主様と何度も意見を出し合いながら作っていきました。
リビングの一部にスタディデスクを設けているのでお子様達の勉強もはかどります。
ヒノキの中をくりぬいてその中に照明が入った間接照明で手元の明るさも十分です。
キッチン
おしゃれなステンレスのアイランドキッチン。キッチンの少し下げた天井は緩やかな曲線を描き優しい雰囲気になります
アンジェリンという一枚板で作ったダイニングテーブルも杉田工務店お手製。厚みは7cmくらいあります。
下をアイアンでつくっており、ステンレスのアイランドキッチンとよく合います。
カップボード側にはタイルを貼って、真鍮の受けをつけさせて頂き、棚は杉板で作りました。
リモコン置きは掃除しやすいように下の部分を開ける工夫をしています。
パントリーの入り口は丸く仕上げ、柔らかく優しい雰囲気に。
中は、棚の高さが変えられる可動棚を設けて収納力もバッチリです。
リビングと和室の二間続きだった所が、家族でゆったりとくつろげる空間になりました。
今回はリノベーションということで既存の構造を生かしつつ、設計段階から施工中までとことん話し合わせて頂き完成しました。
施主様、ありがとうございました!